ミュージカル『イザボー』
主演:望海風斗
作・演出:末満健一
INTRODUCTION
日本人のクリエイターの力で最高のミュージカルを—
今日の日本のミュージカル界の発展を語るとき、海外ミュージカルの翻訳上演の功績はなくてはならないものです。また、近年はとても質の高いオリジナルミュージカルも多く上演され始めています。
この度、ワタナベエンターテインメントは劇作家、末満健一氏とタッグを組み、日本有数のクリエイター、アーティストたちの力を借りて日本発のオリジナルミュージカルを世に送り出す、MOJOプロジェクトの第一弾としてミュージカル『イザボー』を上演いたします。
フランス百年戦争の時代、女性が不遇を強いられたこの時代に獣のような貪欲さで自分の人生を生き抜いたイザボーの生涯を描くこの作品。
舞台上に繰り広げられる我々の熱い想いをぜひご覧ください。
日本発のオリジナルミュージカル制作は、私自身生涯のテーマでした。
12年前、劇作家・演出家の末満健一さんと出会い、18本のオリジナル舞台を作りました。
中でも2018年『マリーゴールド』2022年『ヴェラキッカ』2024年『LILIUM -リリウム新約少女純潔歌劇』のミュージカル作りを経て、この度、名優・望海風斗の参加を得、満を持して《Musicals of Japan Origin》プロジェクト㐧1弾『イザボー』を発表致します。
世界水準の名優の皆様、作曲の和田俊輔さんはもとより、トニー賞受賞の美術家・松井るみさんからも海外の舞台作りを学びつつ、原作のない日本産ミュージカルを丁寧に作ります。
世界の観客を笑顔に導く挑戦に、皆様の応援をどうぞよろしくお願い致します。
プロデューサー 渡辺ミキ
10年ほど前の話。ジャンヌ・ダルクを題材とした作品を執筆するための資料に目を通していた際に彼女の存在を知りました。
恥ずかしながら僕はその時まで、彼女のことをなにひとつ知りませんでした。過去にジャンヌ・ダルクが主人公の作品をいくつか見たことはありましたが、その時代背景にいた彼女にまで思いを至らせることができなかったのです。
イザボー・ド・バヴィエール。
フランス王シャルル6世妃。ジャンヌ・ダルクが天啓を受けて支援することとなるシャルル7世の実母。ジャンヌ・ダルクが歴史に登場する以前に、フランスを破綻寸前にまで陥れたとされる人物。ジャンヌが登場せざるを得なかったバックボーンを作り上げた要因のひとつが彼女です。フランスという大国が彼女ひとりの存在によって傾いたわけではありませんが、要因のひとつであったことは歴史が示しています。ですが、僕の目に映った彼女の人生の足取りは「悪女」という一言では表し切れない、鮮烈な色彩を放っていました。
いつか彼女を主題とした作品を作ってみたい……ふとそのような思いがよぎってから、こうして実現するまでに10年という月日が経ちました。
本作は、ワタナベエンターテインメントと僕こと末満健一が「世界に通用する日本発のミュージカルをクリエイトする」というテーマで立ち上げる《Musicals of Japan Origin》プロジェクトの第一弾作品となります。通称MOJO(モジョ)。タイトルロールである望海風斗さんを始めとする素晴らしいキャスト陣と、日本トップクラスのスタッフ陣と共に、この作品の創造に挑みます。かつて遠い彼方に存在した彼女に思いを馳せながら、誠心誠意務めさせていただきます。新作オリジナルミュージカル『イザボー』、どうかご期待ください。
作・演出 末満健一
いよいよ『イザボー』が始動します。
私にとって宝塚歌劇団卒業後、初めてのオリジナルミュージカルです。まだ誰も完成を知りません。
そんな素敵な冒険を末満健一さんと共に、そして素晴らしいクリエイター、スタッフ、キャストの皆さんと共に出来ることを心から嬉しく思っています。
「元気になる悲劇」にしたい!と末満さんが仰ってました。
最悪の王妃イザボー
彼女がどう生きたのか、どんなミュージカルになるのか、楽しみに待っていてください!
劇場でお待ちしてます。
主演 望海風斗